沖縄慰霊の日

6月23日 今日は沖縄慰霊の日です。22日が慰霊の日だっだ時期があり、今でもこの日でいいのかという疑問があることも承知の上、その議論は脇へ置いて、1年の内のどこかで沖縄の犠牲を振り返る日があることはとても重要なことだと思います。

そんな中、目にしたのは次の記事です。

76年経って、伝えるべきことがだんだん薄れていることを改めて認識しました。

本校で最初に沖縄を修学旅行の地として選んだのは1994年。それ以来、特別な事情がなければ、行先を生徒自身が選択する分離実施方式になっても、沖縄はずっと修学旅行地の一つであり続けています。飛行機が沖縄に近づくと着陸態勢に入る前にぐっと高度を下げることにはどんな理由があるのかを、沖縄の地に降り立つ前に学びを実感としてとらえ、旅行はスタートします。

嘉数高台公園から普天間基地を見る

南部の戦跡をめぐり、壕に入り、講話をいただき、戦争と平和について十分考えたのち、水族館やマリンスポーツや、国際通りへ。これが本校の沖縄コースの定番です。

平和祈念公園内「平和の火」いつもは火がついていませんが6月23日には燃えているはずです

広島・関西のコースを選んでも、同じく戦争と平和について考えることからスタートします。遊びに行くなら修学旅行でなくていい、高等学校でみんなで旅行するからには、それなりの意義づけが大事だという姿勢は一貫して持っていたつもりでした。

それにしても75.5%が「今日は何の日?」を答えられないとすれば、ますます修学旅行での平和学習へかける思いが強くなります。

先日東北絆祭の際、ブルーインパルスの展示飛行が行われ、その数日前の平日に訓練飛行の編隊が本校の西側を通り過ぎてゆきました。

航空自衛隊HPから

ちょうど職員室が西側だったために、職員室にいた何人かの先生たちが窓から空を見上げる場面がありました。その時ぼそっと一言、「沖縄の人達って、毎日こういう音を聞いているんだよねぇ」とつぶやいた先生がいて、うなずく先生達がいて。やっぱり、いい学校だなぁ~と思いました。「ブルーインパルス、すごい!」確かにそうですが、それだけに終わらない幅広いものの見方が受け継がれていきますように。

6月23日にはいろいろと考えることがあります。