一昨年は中止になった修学旅行。昨年と今年はコースを変えての実施となりました。本校では長く選択制の修学旅行を実施してきましたが、コロナ禍の中、海外はダメ、国内も沖縄を止めて、広島周辺に限った行程です。楽しいだけの旅行なら、自分で旅費が払えるようになってから好きな人たちで行けばいい。高校時代に行くからにはそこにしっかりした視点を持ちたいと思っています。
2年生はずっと戦争や平和に関する学びを進めてきました。ヨーロッパでとんでもない侵略戦争が起きている年、この旅の重みは一層増すように思います。核兵器の使用をちらつかせる国が今世紀のこの地表にあることを頭に置きながら、被爆地ヒロシマに向き合ってもらいたいと願っています。
さて、間もなく出発ですが、さすがに最近の旅行準備には時代の変化を感じています。以前は、修学旅行の『しおり』は印刷所に出して製本してもらうのが普通でした。
それが今ではタブレットです。旅程の確認をする際の先生方の指示は「ロイロの資料箱からしおりを取り出して!」です。
生徒達はもちろん、さらさらとiPadを使いますから何の問題もないのですが、私たちの方が大変。「紙、ないの?印刷したやつ…。」と思っても、この時代についていくよう頑張るしかありません。紙の節約にはなるし、時間の節約にもなる。「地球に優しい」のは確からしいですし。
さて、旅行は月曜からのA隊と火曜スタートのB隊に分かれていますが、今日は荷物が先に出かけます。この変化はもう数年前からになります。重い荷物を担いで行った旅行は、いつまでだったか…。荷物は事前に宿泊ホテルに届けておいてもらいます。朝から順番にトラックに荷物を持ってきます。
荷物が揃うと圧巻です。こんなにたくさんの種類があったのだと、見本市のような状態。中には「?旅行は10日間だったか?」と思われるような大きさのものも。逆に「これでおさまったか」と思われるような軽々としたリュックもあって、個性まちまちです。A隊とB隊それぞれ、宿泊ホテルは2カ所ずつなので、荷物は合計4カ所のホテルに運ばれることになります。
一足先に広島で待っていてくれることでしょう。
この先の修学旅行の様子は、それぞれの旅行隊の担当から毎日の様子がホームページにアップされる予定です。楽しみにお待ちください。
また、1年生はしばらくぶりに東海大学への研修旅行が実施できることになり、この期間3隊に分かれて、1日ずつずらして出発します。1泊2日の行程です。東海大学湘南キャンパスのスケールの大きさに驚いて帰ってくることでしょう。
校内に残るのは3年生のみ。こちらは後期中間テスト。来週はちょっと変わった校内になるはずです。