育成枠の中継が始まったころからドキドキして見ていましたが、東北楽天イーグルスから、ドラフト育成3巡目で指名していただきました。野球少年の多くが口にする「将来の夢はプロ野球選手!」という言葉。中学、高校と野球を続ける中、何人の生徒がこの言葉を自分の夢として語り続けることができるのかと思うと、感無量です。
少年野球の頃から、たくさんの指導者の皆様によって育まれ、ご家族の理解と支えの元、この夢を繋ぐことが出来たことと思います。甲子園にはあと一歩届かなかったけれど、大河原君は圧倒的な打撃力を持つ中心選手でした。今年の3年生は、野球にも勉学にも日常の生活にも、正面からきっちりと取り組もうとする「真面目な努力家」が多く、こういう生徒達こそ「行ってほしい甲子園!」と皆が応援するような学年でした。
「高校生がプロの道へ進むのは並大抵の事じゃない。野球の技術だけではなく、人としての在り方が問われる。」とは監督が記者会見で言った言葉です。高校生でプロ志望届を出したのは、武田監督の下で初めてのことです。これまで大学や実業団を経てプロになった先輩たちも、ストイックに野球に打ち込んだものでしたが、大河原君も精一杯野球に向き合った高校生活を送りました。
その結果、11日に夢への扉が開きました。しかし、扉の先にはまだまだ大変な道のりが続きます。プロとしてやっていくにはこれまで以上の努力が必要になることでしょう。でも、きっとやり遂げてくれると信じています。これからもぜひ応援していただきますようお願いいたします。
生徒達が夢に向かって努力する過程を見るのは、ワクワクすることです。まして、夢が叶う瞬間に立ち会えるのは、教育に携わる仕事の中でも特筆すべき素晴らしいこと。学校の先生=ブラックという情報が拡散していますが、忙しさを補って余りある喜びが、ここにはあります。