校内に英語のリスニングの問題が流れています。今日は全付属生が受験する東海大学学園基礎学力定着度試験日で、校内が静まり返っている中、3時間目最初の10分はリスニング問題の英語が響き渡っています。
ここまでようやくたどり着いたという感じでです。本来であれば、4月10日が試験日だったはずが、感染症のために3か月近い繰り下げになりました。この試験は東海大学を目指す3年生にとっては、入試の一部にあたります。ここで十分に力を発揮できないと、目指す学部にはたどり着けないことになります。この先1か月はテストの結果を待ってドキドキの日々が続き、出願できる学部が決まると次は小論文試験に進みます。
このテストでは、すべての学年が5教科を受験します。理系学部希望者も「地歴・公民」を、文系学部志望者も「理科」を避けて通ることはできません。世にあふれている私大3教科入試とは大違いですが、生徒たちは文理融合を目指す創立者の理念を「高校現代文明論」で1年次に学んでいるためか、疑問を感じることはないようです。
この「文理融合」を目指す姿勢は東海大学キャンパス内の学部構成にも明確です。メインキャンパスには文系学部も理系学部もそろっていて、現在一般的に言われている「知と知の距離が遠いほどイノベーションが起こりやすい。」ということにもつながりそうです。75年前の松前重義博士の先見の明はすごい!とキャンパスを訪れるたびに感じることです。
本校は平常授業が始まってしばらく経つものの、首都圏の付属高校は始まったばかり。それぞれが置かれている状況の中で本日を迎えました。