ようやく屋根が白くなった16日、東京から講師の先生をお迎えしたのはアニメーションの授業です。金曜日の1校時・2校時は3年生総合学習コース、学校設定科目「人間力探求科」の選択の授業です。アニメーションの他、スポーツ・福祉・自然・情報ビジネスに分かれて活動しています。アニメ―ション選択者は年内に作品を完成させるために、追い込みの時期。このタイミングで、完成に向けてのアドバイスをいただきました。
12名の選択者は、4名ずつ3つのグループで制作を進めています。今までに出来た部分を見てもらい、どんなポイントを工夫すればどうなるのかという展望を含めて、具体的なことを教えていただきます。
おいでいただいたお二人の先生は、どちらも実際に作品を作っていらっしゃるプロの方。テレコムアニメーションフィルム(株)アニメーターの与澤桂子さんと、ストップモーションアニメーターの垣内由加利さん。生徒達に作品の意図を聞いたり、進み方を確認したり、その上でどこを評価し、どこにもっと手を入れるべきか的確なアドバイスが続きます。
2班は時間との闘いのようです。特に丁寧に書き込まれた一枚には「どこまでも徹底的に書き込みたいだろうけれど、全体の作業が間に合わなくなるよ。プロでもアニメーションの制作が遅れていく原因だから、いいものにしたい気持ちはわかるよ。」など、聞いていてなるほどと思うような助言が。3班には「この画面の傾きは平行にしないと。撮った後に調整できるね」など、画像を直すポイントが明確な指導で、プロの視点にハッとするような刺激をいただきました。
生徒達が制作を楽しんでいる様子が伝わってきます。アニメは班の中で分業して作っていきます。描く人、色をつける人、作る人、撮影する人、編集する人、それぞれが得意分野を生かし、みんなの力で一つの作品が仕上がってゆきます。
5校時と6校時は2年生のアニメ選択者の授業を指導していただき、夕方講師の先生方は雪で新幹線の遅延情報がある中、東京へ戻られました。ご指導いただき、さらにレベルアップした作品の完成を楽しみに待ちたいと思います。