生徒会執行部との話し合い

年に一度、生徒会執行部との話し合いがあります。新執行部になった秋の総会後、様々な要望を取りまとめ、事前に生徒会長が要望書を持ってきます。22日はその要望書にそった話し合いがありました。この話し合いをするために校長室は満員。相当密になってしまうため、定期的に窓やドアを開けて換気をしながらの話し合いが1時間強続きました。

会長・副会長と今年の執行部

5つの項目にそれぞれ別の提案者が、こうすれば実施できるのではないかとのプランも合わせて説明します。それに対してある程度の返事が必要なので、受ける私たちも担当がそろうことになります。学校生活を快適にするための要望ですから、その幅は相当広い!

机の両側に向かい合う形で座ります 私の向い側が生徒会長

話し合いの中で、実は思想やこれまでの歴史があって規制があることを理解してくれているように感じています。巷ではブラック校則だの両者で作る校則だのいろいろ報道されていますが、そんな話し合いはずっと前からしているので、特に驚くことはないのですが。

最近になって、世間では「女子の制服にズボンを!」という要求があったり、「選べます!」が、進んだ学校の宣伝のように言われ始めていますが、「ん?ずっと前から女子、ズボンでも良かったよね、うち。」という現状。宣伝が下手なのか、こんなのは当たり前だと思い込みすぎていたのか・・・。男子がスカートはきたいと言ったら、少しは考えるかと思ったりもします。

毎年話題になる髪型は、ここ数年、女子ではなく男子の要求ばかり。平等性を求めて、髪について㎝やmmの基準を作ってほしい生徒の要求に対して、そういう規制を外していきたいことを伝えています。「頭蓋骨の外側だけではなく、内側にこだわってもらいたい。内側とは学力や偏差値を言うのではない。心はハートで表されるから、なんとなく感情は胸にあるように思いがちだけど、思いやりや共感はすべて脳内でおきる。これが頭蓋骨の内側なのだ。」というのが私の主張。

あわせて伝えたのは、次の2点です。

①SDGsの視点を持ち、利便性を最優先にしないこと。

②せっかく平和学習を散々して広島に行き学んだのだから、戦争の愚を伝えるために何ができるか、高校生なりの行動を期待したいこと。

世界は今、瀬戸際にいるような気がします。目の前の生徒達と同年代で、銃をもって自国を守ろうとする人々の報道に触れると、暗澹たる気持ちになります。ここ数十年続いてきた枠組みが根底からひっくり返さされようとしているとんでもない瞬間にいるようで、地歴公民の教員として一体何ができるのか鬱々とする日々です。

オリンピックスケルトン競技にて ウクライナの首都キエフ出身ブラディスラフ・ヘラスケビッチ選手IOCは「これは政治的発言ではない 普遍的な要求だ」と認めた