3月1日、卒業式の日となりました。今日もコロナ禍の影響を逃れることはできず、様々な制限を受け入れていただいての実施です。在校生のいない卒業式は2年連続、今年は保護者の皆様のご参加も1名とさせていただきました。保護者の皆様には、数日前からの検温を依頼し、体調チェックシートを出していただき、すべて指定席。体育館はそれでもいっぱいで、教室の最後のホームルームは密を避けて保護者の皆様にはご遠慮いただきました。たくさんの方々の協力を得て、本日無事に卒業式を終えることができ、ホッとしています。部活動の県外遠征は禁止し、先生方にも外食の場合は同居家族のみとお願いし、日常移動教室の際は机椅子の消毒、共有のPCや教材も毎回の消毒につとめてもらい、とにかく無事に3年生を送り出したい一心でいろいろ我慢をしていただいていたため、まずは一安心という所です。
コンクリートが目立つ校舎の壁には、数日前から桜の花びらが増え始め、お祝いモードが高まってきます。
3年生の教室の黒板には、チョークでハート形の中に桜が描かれました。生徒会や、美術部の皆さん、ありがとうございます。卒業式には参加できないけれど、先輩を祝いたい気持ち、伝わってきました。
担任の先生方もいろいろ準備をしてくれ、卒業式当日の教室を飾り、思い出の写真を上映するなど、愛情いっぱいの演出でした。
式典は例年に比べて時間短縮を意識したものになりました。建学の歌も校歌も心の中で歌ってもらうことになりました。3つのコースの代表が登壇して卒業証書を受け取ります。
何十年も前、自分の卒業式を思うと雲泥の差です。大学入試を終えていない中の卒業式で、さっさと飛び帰り勉強をしなければならないという状態は同級生も似たり寄ったり。受験で参加できない仲間もいました。クラスの解散をいつまでも惜しむわけにはいかず、何よりもまだ行先が決まってもいないのに押し出される漂流感で、卒業が悲しいというよりも、寄る辺なさを強く感じたのが卒業式でした。あの頃に比べると素直な生徒達は、旅立ちの日を惜しみ喜ぶ様子が際立っています。
私にとっては授業を聞いてくれた最後の学年、本当に忘れられない卒業生です。
今年の9クラスをまとめるのは、大宮3年主任。3組の担任をしながら、個性豊かな生徒達と担任団をまとめていただきました。ありがとうございました。