2020年、令和2年がスタートしました。オリンピックイヤーです。冬休み明けの全校集会で体育館の壇上に立つと、1900個の目がこちらを見ています。聞く姿勢が素晴らしいので、ついついいろいろ話したくなりますが、そこは我慢。はるか昔、「壇上の話は短い方がいい!」と確信し体育館の時計を見つめているような生徒だった自分を思い出し、伝えたいことを選びました。
異常気象が身近な蔵王のスキー場に大きな打撃を与えていること。世界情勢もまた異常であること。伝えたかったけれど、日本とは相当離れたところでおきた異常な事態について時間を割くことはできませんでした。一国の大統領が、他国の司令官の殺害命令を出し、実行されたとの事件です。理由はいろいろ報道されていますが、私がぎょっとしたのはこの二国が交戦中ではないということです。交戦中であればすこしは理解できるかもしれないけれど、平時ではこの行為を何というのだろう?この一文は誤解を招きかねないので付け加えますが、私たちは命の尊さや平和について学ぶことを続けています。力による解決を排除する姿勢を養っている教育の現場で、この事態をどう伝えるべきなのだろうと。いまだに悩んだままです。
都大路、応援ありがとうございました。これまでに走った県代表チームよりも速い、もちろん本校のチームにとってもベストタイム、山形県高校新記録でした。一人ひとりが自分の目標タイムにたどりついたこと、支えてくれた多くの皆様のおかげです。感謝します。
箱根駅伝優勝と目されていた、東海大学は第2位でした。期待という重圧の中、十分素晴らしい結果だと思います。タイムは優勝した昨年より速いものでした。競走大会である以上、どうしても順位はついてきます。ナンバーワンの座は一つだけ。そこを目指して努力するのは競う以上当然かもしれませんが、順位が絶対だとは思えません。試合当日最高の自分を発揮し、結果がベストタイムだというのは何と素晴らしいことでしょう。
走り終えた青山学院大学の選手はインタビューでこう答えていました。「たったこの1時間のために競技人生10年間、努力してきた。」この話を紹介して「過去の結果が現在、現在は未来をつくるということ意識しようね、10年後の自分に褒めてもらえるような高校生活を!」ということが年頭に伝えたいことのメインでした。
さて、授業は7日に始まりましたが、学校はその前から開いていました。未来を見据えて努力中の受験生たちは4日から登校していました。もう少しだよ、頑張ろう!