付属推薦入試の結果、合格証書の伝達を行う日が来ました。この日は生徒だけではなく、保護者の皆さんも学校においでになります。
進路指導部主任が、一人ひとり氏名と合格学部学科を読み上げ、証書を手渡すのは校長の仕事になります。
春の推薦候補者校長面接のときには、まだ学園基礎学力定着度試験の結果も出ていない中でしたが、そこから徐々に候補者が絞り込まれ、秋には願書を書き、小論文試験、学園高大連携総合試験を経て合格が決まります。こう書くと、とても大変なように感じるかもしれませんが、付属高校生全員が受ける試験が合否につながるため、受験のために大学へ行く必要もなく、この時期に合格証書を手にできるのは特権なんだと感じます。今年もまた2名の医学部医学科への合格者を含みますし、世の中の受験生は受験勉強の真っ最中なのに一足先に合格が決まるのは、なんともありがたいことなのではないでしょうか。
合格証書授与後は東海大学学長補佐の川上哲太朗教授から、『大学とは何か・大学で何を学ぶのか』というテーマで講演をしていただきました。大学の大きな役割として「教育」「研究」だけではなく、「国際連携」「社会貢献」を挙げられました。山田清志学長の言われる、「QOLの向上」に資する世界標準の人材育成を目指す姿勢が伝わるお話でした。グローバル時代を牽引する世界標準の人材を育成するため、常に先駆けであることを視野に入れ、世界に存在感を示せる大学でありたいという姿は次の言葉に要約され、ブランドメッセージとして使われています。
大学時代は人生の中での黄金の日々だったと、とうに過ぎてしまってから振り返っています。20世紀以降の歴史を振り返ると、民主化の波が大学生の動きから始まっている国の何と多いこと。社会にとっても大学生の存在は大きなものがあると、認識を新たにする国際情勢が続いています。
春から東海大学の学生となる諸君には、有意義な時を過ごしてもらいたいと思います。学びを支えていただく保護者の皆様に感謝いたします。