野球は数少ない県レベルの大会ができた競技です。14年ぶりに決勝を戦うことができました。相手は春の選抜出場が決まっていた鶴岡東高校。結果は敗戦となりましたが、県レベルで用意された全試合を戦うことができたのは2校のみですし、ここまで頑張ってくれてうれしい限りです。
長い間練習が出来ずひたすら我慢の日々で、何とか練習できたのは大会前の2ヶ月弱の期間に過ぎません。どのチームもこの中でできる範囲の練習にならざるを得ず、例年のような練習試合もできないまま迎えた大会でした。今日のメンバーだけではなく、貴重な日々の練習に共に取り組んだ部員全員のまとまりがあっての決勝進出だったと思います。
この日の応援だけではなく、日々を支えていただいた保護者の皆様に感謝いたします。支えがあってこそ、活動できた球児たちです。今回スタンドに入れたのは、保護者とチームの指導を担ってくれているコーチ陣と部員。学校関係者で許可されているのは私1人。担任や関わってくれた先生方もスタンドに来ることはできまず、テレビでの応援となりました。
夏空の下、いまだ地区レベルの大会さえできずに地道な練習を続けている、様々な部活動に頑張る生徒たちの姿を思い出しながら、グラウンドを見つめてきました。
まだ暫くはコロナと共に生きていくことになりそうです。今、できることをやるしかない日々がまだまだ続きます。優勝した鶴岡東高校は甲子園での交流試合で、野球だけではなく様々な競技に取り組んできた山形県の高校生の思いを担って、活躍してくれることでしょう。「たかが野球、されど野球」とは、長く本校の野球部長をなさった先輩がよくおっしゃっていた言葉です。野球には何か高校スポーツを象徴するようなところがあるような気がします。大会開催に向けて準備していただいた関係者の皆様、ありがとうございました。