今年も被爆ピアノを聴くことができました

修学旅行前に被爆ピアノ平和コンサートを実施するようになり6年目です。今年は被爆ピアノ平和コンサートinYAMAGATA実行委員会代表の菅野徳明先生にもおいでいただくことができました。

お話の冒頭で「12年前からこの活動を始め、東海でのコンサートは6年前から。その頃と今とは全然状況が違う.今、地球規模で見れば毎日多くの人が戦闘でなくなっている。」と、言われました。続けて、「戦争が始まった戦う?逃げる?」の問いかけに言葉を失う生徒たちです。

被爆ピアノを託され、修理保存をなさっている矢川光則さんからは、なぜたくさんの被爆ピアノを管理するようになったか、その経緯をお聞きしました。今日のピアノは「かずこさんのピアノ」。かずこさんは17歳の時にピアノと共に被爆し、この活動を支援し続け昨年亡くなったことが紹介されました。24年間の活動は、ピアノを持って全国を回り平和の種を蒔きたいとの思いで、続けていらっしゃるそうです。

ピアニストの近藤阿由良さんも本校には毎回おいでいただいています。「曲を聴きながら平和について考えて」とメッセージをいただきました。美しい音色で、被爆で大きな傷を負ったピアノとは思えないのですが、この状態を保存するのは並大抵のことではないのではと思います。しみじみと心に沁みる曲を聴きながら、様々に思いを巡らす、貴重な時間をいただきました。

体育館には被爆地の写真が並びます。

目をそむけたくなる写真ではありますが、向きあうことが大事

建学祭に向けて2年生が作ったモザイクアートも展示されました。そこには「大切な人と過ごす明日が失われないように」との文字が添えられていました。