12月に入りました。昨日朝は山形市内でも雪が降り、短い秋を経て冬到来です。10日前は修学旅行で沖縄に居て、大半の生徒達は半袖だったと思うと、日本の長さというか範囲の広さを感じます。北緯26度の那覇市と北緯38度の山形市はこれほど違うということ、何度訪れても新鮮です。
気温だけではなく植生の違いにも目を奪われます。
もう一つのコースは広島と関西を訪れました。厳島では干潮で、鳥居近くまで行けたとのこと。
私は途中で沖縄コースを離団し、京都で広島関西コースに合流。8日前の京都も穏やかな秋晴れでした。嵐山はさすがに人が多く、外国語がいろいろ耳に入ります。「混んでますね~」と、ガイドさんに言ったら「まだ空いている方です。渡月橋、歩けますから」とのこと。今年の京都の紅葉は少し鮮やかさが足りません。夏の暑さが酷すぎ、長すぎで、影響が出たとのことでした。
選択制の修学旅行がようやく戻ってきました。実施できなかった年が1年。選択をあきらめた年が2年。今年は2カ所から選択できました。沖縄か広島関西か、どちらのコースを選んでも平和学習がしっかり組み込まれていて、戦争の惨禍を学んできます。
ウクライナやパレスチナがこのような状態の今だからこそ、平和の尊さを胸に刻む旅となりました。特に沖縄コースでは、1日かけて戦跡や慰霊碑や資料館を巡ったその夜、Jアラートが鳴り響き、生徒達は「北朝鮮のミサイル」を戦争の足音とリアルに受け止めることになりました。山形で日常を過ごす中で聞くJアラートとは、全く違う重みを感じたようです。
山形に戻り一週間が経過した時、報道で知ったのはオスプレイの墜落です。沖縄に着いた初日、普天間基地にずらりと並ぶオスプレイを嘉数高台公園の展望台から眺めました。
バスの中から空を飛ぶオスプレイが見えた時にガイドさんが言った「外で聞いたらもっとすごい音ですよ」という言葉。本当にいろいろなものが押し寄せてきます。
出来る事は何だろう?と自問する日々。
生徒達は目前に迫った後期中間テストに備え、旅行気分から切り替えです。今日は朝からメディアセンター(図書館)がにぎわい、キャレルデスクは全席使用中でした。学校が開くと同時に開き、学校が閉まる夜まで学習スペースとして使われるここは、校内で最初に冷暖房が入る場所です。