東海大学ハワイ校へ

19時間の時差に戸惑いながら、東海大学ハワイ校にやってきました。11月に生徒達の語学研修を引率するので、その下見です。たった2泊ですが、学生寮にお世話になります。

空港を出て最初に思ったのは、予想よりも蒸し暑い!ということ。

東海大学ハワイ校はオアフ島の西側にあり、空港を出たらワイキキ方面とは反対の西へ向かいます。高速道路を移動してカポレイ市に入るとまもなく大学が見えます。

大学の旗、アメリカの国旗、ハワイの州旗が翻っています

大阪の東海大学仰星の中学生が、今週ここで過ごす予定を知り、日程を合わせ研修の様子を見せていただきます。約90人の中学3年生、1年前から準備をしてきたそうです。寮の使い方等のオリエンテーション、熱心に参加していました。

お昼は道路を一本隔てたハワイ大学ウェストオアフ校のカフェで、ランチボックスをピックアップ。

育ち盛りの子供達と同じ物を食べていたら大変なことになるので半分にしておきました。

ハワイ大学も東海大学ハワイ校も夏休みでキャンパスは閑散としています。この期間に次々に中学生、高校生が学びにくるというパターンが出来上がっているようです。 

東海大学ハワイ校は短期大学ですが、Accreditation(米国西地区学校・大学協会の認可)を受けていて、その後アメリカの大学へ編入することができます。8割の学生が4年制大学へ編入しますが、問題はこの円安。この為、日本の大学へ編入する学生が増えてしまっているとのこと。今回の渡航のために少額だけ両替したときもギョッとするような円安でしました。大学生が一生懸命学んで、ある程度のGPAがあれば奨学金が取れる大学があるという一抹の救いにホッ。

ハイビスカス

様々な花が咲き、手入れされた庭に小鳥が訪れる美しいキャンパスです。

今回は下見と打ち合わせなので、2日目は研修時に予定されているアクティビティの場所を何ヶ所も確認しました。パールハーバーに係留されているミズーリにも行ってきました。

大きな軍艦で、この甲板には重光外相が降伏文書にサインした場所がマークされています。もう一つ、特攻機が激突した舷側にも。なぜ戦争をしてしまったのか、改めて問い直す日となりました。

ハワイに来たといってもワイキキビーチを一目も見ず、3日目の朝にはもう空港に向かうというハードな日程でしたが、沢山の方にお世話になりました。international programを率いていらっしゃる矢部先生とスタッフの皆様、仰星中学校の先生方。山形県人会の副会長様には打ち合わせのため、カポレイのキャンパスまでおいでいただきました。吉川学長とお話の機会をいただき、そのご見識に多くを学ばせていただきました。

残念だったのは自分の英語力の無さ。予想通りですが、英語が聞き取れず、話せず。こんな大人になってはダメ。深い反省が語学研修を進めるエネルギーになったことが、せめてもの救いです。

そうそう、東根市在住の生徒は、「未来を拓く高校生応援事業」で、市から研修の補助金を受けられるそうです。若いうちに海外を体験することの価値を認めてのサポートのようです。本校からの奨学金と合わせると、東根の生徒は約半額の旅費で語学研修に向かえます。「子育てするなら東根で」のフレーズが頭に浮かびます。他の市町村も是非、ご検討願えないものでしょうか。