9月1日、2年生の担任から「昨日生徒が韓国留学から帰ってきました。今日から登校します」というお知らせと共に菓子をいただきました。
「留学の話を聞かせて」とお願いしたところ、校長室に来てくれた菅原はなさんは、報告をA4にまとめてくれていました。
以下はインタビューの内容です。
Q(私) : いつ頃から韓国に興味があり、留学しようと決めたのはいつ?
A (はなさん) : 中学1年の冬、アイドルに魅かれてそれから韓国に興味が出てきました。その後家族で2回旅行し、高校生のうちに語学留学をしようと思っていました。1年次からアルバイトをしてお金を貯めて、今年の春に手続きを始めました。
Q : 一人で1ヶ月語学留学へ行く事について、ご両親は賛成でしたか?心配なんじゃないかと…。
A : 今やりたいことがあるならばと、応援してくれています。アルバイトで足りなかった分も協力してくれましたし、申し込みも手伝ってくれました。両親のサポートに感謝しています。
Q : 具体的にはどんな生活の一カ月間でしたか?
A : 「コシウォン」という寮のような所に住んで、学校に4週間通いました。週4日の授業で3日はフリー、これを4サイクルです。自分で勉強はしていきましたが初級のクラスで、ほとんどが年上で大学生もいました。クラスメイトとはお昼ご飯を一緒に食べたりします。休日は観光地に行ったり、興味のあるお店を探したり、ガイドさんがいるわけではないので、自力で行動することになり、それも力がつきました。また、SNSで交流している韓国人の友人とも会えました。
Q : 何か困ったことはありませんでしたか?
A : 3回目の訪韓なので、少しは土地勘があり大丈夫だったし、食べ物もおいしかったです。(特に韓国おでん!)順調だったのですが、最終日に大事件が起きました。乗るバスを間違って、帰国の飛行機に間に合わず、その時は涙が。家族とネット経由で相談し、別便で帰ってきたのですが、仙台着のはずが成田着になり大変でした。
Q : 今後の目標は?
A : 10月に韓国語の検定に挑戦します。また、大学でも続けて学び、将来は留学をサポートするような仕事にもついてみたいと思います。
30分ほどの会話でしたが、やりたいことを明確に持っていて、高校時代にこれだけのことに飛び込んでいったはなさんの力に感動しました。憧れの国で学んだ特別な夏休みは、楽しさも大変さもみんな包み込んだかけがえのない日々だったことでしょう。
はなさんの話を聞いて、今はまだ立ち止まって一歩を踏み出せない生徒達の背中を押すことができないかなぁと考えています。はなさんも「私はひとりで行けたけど、思っているだけで行動できない人もいます。もし、学校に英語や韓国語の語学研修プログラムがあれば、きっと行きたい生徒はいると思う。」と言っていました。彼女の行動する姿を賞賛すると同時に、この提案を学校として検討したいなぁと思い始めました。