学校は4月はじまり、3月おわりの1年間で動いています。今日は2021年度最後の日。明日に向けて職員室の机の大移動が始まっています。明日からは新しい学年、分掌で2022年度がスタートします。
さて2021年度を振り返れば、やっぱりコロナ関連での制限が大きく、この年度もまた大変な年度だったなぁと様々な場面が思い出されます。しかし、多少の変更や我慢があっても、日常に近い活動ができることの有難さを突然感じることになりました。2月末からの戦争はいまだに現在進行中で、不条理という言葉が頭の中でくるくる回るほどです。
丁寧に平和学習に取り組み、ヒロシマへの修学旅行を終えた2年生が、この事態に動き出しました。大切なのは、反戦の意志を持ち続けること。多くの生徒達が情報を共有する事。考えるだけではなく行動する事。まして、核をちらつかせるなどとんでもない。
生徒会執行部の何人かが、そもそも原因何か、現状はどうなっているのか、調べまとめるという活動を始めました。山形放送のニュースで取り上げていただき、山形新聞からも丁寧な取材で紹介していただきました。
これに先立つ3月19日の修了式は例によってzoomを利用した修了式だったのですが、その際校長の後に話をしたのは生徒会長です。生徒会長が修了式に全校生に呼びかけるというのは、長い教員生活の中でもあまり記憶にはないなぁと思いなら、「ウクライナの現状についてパワーポイントをつくったから時間が欲しい」というので、「はい、どうぞ」と返事をしたところでした。学ぶだけではだめ、行動しようと言い続けている中、ありがたい申し出でした。
それにしても、どうしても納得できないこの戦争。隣のクラスに殴り込み、数人抑え込んで、「要求を聞け」というのってあり得るのでしょうか?隣の家に押し入って、押し入った人々が要求を出して叶わなければ暴行って、あり得るのでしょうか?百歩譲って意見の違いがあったとしたら、それは力ではなく話し合いで解決すべきと、そんなことは小学校から言われ続けている。しかし、<世界はそうなってはいない>ことを見せつけられています。平和、戦争、核、地政学、外交、ボランティア、難民、経済・・・。年度を越えて考え、行動するというテーマを持って新年度が明日から始まります。