山形のまん延防止重点措置は昨日で解除になりましたが、まだまだ部活動ができる状態ではありません。私立・公立を問わず、県内の高校には3月6日までは練習試合どころか、校内の活動であっても停止というお知らせが来ています。
よって、放課後は静かです。演奏も走り回る音も聞こえません。おまけに今日は20:00をもってJRが止まるという連絡をいただき、生徒の皆さんには「用事がない限り早く帰るよう」伝えてあるので、静けさが増しています。
そんな中、たった一カ所にぎわっているところがありました。3階理科室付近。物理室で来年度に向けた顔写真の撮影が行われています。本校では名刺大の写真付きの身分証明書を年度初めに発行しています。生徒手帳はずいぶん前に廃止してしまいました。私のような「デジタル化、ついていくのが大変な年代」でさえ、毎日の予定は手帳ではなくスマホで管理するようになって数年経つくらいですから、手帳で日程を管理している子はほとんどいないだろうなぁと思います。生徒達はもうずっと前から、テストの日程など必要な情報はさっさと写メで記録してしまいます。話がそれましたが、この写真撮影は生徒達にとっては大ごとなのです。自分が納得できない顔写真を1年間持ち歩くのは嫌なのでみんな気合が入ります。照れたり、緊張したりしながらカメラに向かっています。
写真撮影の物理室の向い側は、生物化学室。ここでは何とzoomを使ってモロッコと水をテーマにミーティング中。部屋の中には生徒4人と先生一人。他2名が自宅から参加とのことです。
日本の3校とモロッコの3校がお互いに「水」の大切さについて、どんなことができるのか、どうやったら大切さを伝えられるのかについて提案をするのが今日のメイン。やがて実施してみた結果についての発表が後日またzoomで行われる予定です。
二つの国の水事情は大きく違い、蛇口をひねれば浄水がでるという環境にいては、なかなかかみ合わないような場面もあり、ここで感じる違和感も含めて多様な世界を感じ取ることができているように思います。
日本とモロッコの距離は11,630 km。時差は8時間。こちらは放課後だけれど、あちらはまだ学校が始まったばかり。そしてあちらの気温は22℃くらいか。こういう「遠さ」を、あさりと縮めてしまうネット環境には幾度立ち会ってもなれない自分がいます。そして窓の外は大雪。
今年はいったい何年分降るのだろうと思うくらいの雪が続いています。