忙しい合間でも授業研 現代文明論

高校現代文明論は東海大学の傘下にある高校にとって必須の学びです。1年生で週当たり2時間、2年生で1時間が配分されています。水曜日の1,2時間目は1年生の文明論の時間。年度の後半は学年主任+担任が自分が語るべきものをもって全クラスを回ります。1つのクラスに2時間×2週、計4時間で伝えたいことをいかに伝えるのか、年度の初めに準備したものを練り直しながら生徒達に向き合ってゆきます。先生方はいつも授業をしていないクラスにもいくので、1年の終わりに近づく時期であっても、顔と名前が一致しない生徒達との授業を組み立てることになり、なかなか大変です。講義だけにならず、生徒たちの気づきを促すようなものを求めれられますので、なおさらかもしれません。これを空き時間の先生たちみんなで見て、後に検討会が開かれます。

授業は個性まちまち。自分の専門の科目に寄せた内容があるかと思うと、生物が専門の櫻井先生が「納税」の授業をするように、まったく違う分野があったりします。現代社会の諸相がそのまま表れる感じです。

今年度はこんなテーマが並んでいます。

全部自分のクラスではないところでの授業です

小さいグループで話し合っているところもあれば、考えたこともない分野に驚いている表情のクラスもある。世の中を様々な側面から見ることができるのがこの授業の最も良いところだと思います。

大活躍しているのはやはりここでも全クラスに入れたプロジェクタ。黒板は「黒っぽい緑」とずっと思ってきましたが、プロジェクタの関係で本校の黒板はグレーです。

3組 「SDGs」
1組「国際」難民を切り口に

体育館でごろごろ転がっているのは先週有酸素運動と無酸素運動について学んだクラス。「ビリーズ・ブートキャンプ」を実施中。懐かしい~と思ってみていたら高校生でもきつい運動のようで、「うわー」「ぎゃ~」と実ににぎやかです。これでからだを温めて、これから自分たちで考えた新しいスポーツを体験するそうです。

7組「ニュースポーツ」

2年生の高校現代文明論は週当たり1時間で、こちらは修学旅行に向けてしっかり平和学習に取り組みます。その後、平和な時代を担う主権者としての在り方を、選挙や、税を言う視点を通して学びます。残念ながら今年の2年生は秋実施予定の旅は延期中です。

これらの学びを通して、18歳で選挙権を得た高校3年生は、初選挙が国政選挙ではなく首長選挙となりました。ただいま投票率を集計中です。学びの効果が出ていると信じたい!有権者として意思表示する事の大切さは伝えきったはずなのですが・・・。

突然更新が続いたのは、保護者アンケートに次のような記述を見つけたからです。「コロナのために学校に行く機会もなく、様子がなかなか伝わってきません。ホームページの情報くらいです。」失礼しました。どこまで決意が続くか心もとないのですが、もう少し頻度を上げよう!と決意した日でした。