自然選択者、奨励賞を受賞

総合学習コースの2年次には、学校設定科目「人間力探求科」があります。「情報」「福祉」「自然」「スポーツ」「アニメーション」の5科目から一つを選び、週4時間学びます。この選択は3年次も継続し、それそれの選択で卒業研究に取り組みます。すでにトピックスで紹介してありますが、「自然」選択者の長年の活動が認められ、全国森林レクリエーション協会から奨励賞をいただきました。

いただいた賞状
副賞

「自然」の学びには「環境といのちの学習」という柱があり、はじめて20年になります。毎年の活動をまとめている記録集の表紙には森林での活動の様子がわかる写真が使われていて、継続的な活動である様子がわかります。

記録集

例年同様、大半の生徒にとって森での活動は珍しい体験であり、もちろん下草刈や伐採木の処理は初めて取り組む活動です。のこぎり、ナタ、チェーンソー等、いろいろな道具と出会いながら、今週月曜日は実際に下草を刈る日でした。

梅雨の晴れ間、蔵王緑の騎士団の方々の協力を得、事前に使い方を練習した刈払い機での下草刈り実習が始まりました。鮮やかな緑の中、歩く足元で折れる小枝の音、木の弾力や手に響く振動、草木のにおい。視覚、聴覚はもちろん、触覚、嗅覚、あらゆる感覚が刺激される授業です。

順番に刈払い機を動かす
ヘルメット、ゴーグル、マスク、手袋、長靴の万全の装備
学校で練習した時と同じように作業

森林を維持するには膨大な手間がかかる一方、その担い手は減少の一途をたどっている現状。森が大事、山が大事と頭の中ではわかっていても、できることを見つけて行動するのは難しいことです。世界的な目標としてSDGsが掲げれられ、行動の指針となって数年。少しづつでも目標に向かって進もうとする生徒たちがいてくれることに希望を見出しています。