特別講演会 周防正行監督来校

『Shall we ダンス?』『シコふんじゃった』『それでもボクはやってない』などの映画をつくられた、周防正行監督から全校生でお話を聞きました。映画監督ってどんな仕事?いつから映画監督になろうと思った?など、監督ご自身のことを含め大変興味深いお話でした。

ご自身がスポーツに挫折し目標もなく、不安と焦りと苛立ちで、とげとげしい高校時代を過ごしたこと。大学の一般教養で学んだことが、映画界を志すきっかけになったこと。「高校時代の今、何も決まってなくても、大丈夫、自分もそうだったよ」というメッセージが伝わってきたことと思います。

映画の世界に入って早々に言葉遣いを直されたことや、カメラマンに叱られたこと、それでも一生懸命にやっていて今になったことなど、いろいろなことを語っていただきました。ご自身が映画監督としてではなく、生活者個人として驚き、面白い!と思ったことを、世界中の人に伝えたいというのが映画を撮る動機だということです。

また、無声映画の時代に日本の映画が他の国々とは違った発達をしたという映画の歴史に言及され、それを知らせたかったので新作『カツベン』を撮ったそうです。無声映画って、し~んとして見るものだと思っていたのは、どうやら大きな間違いのようです。12月の映画公開で学びたいと思います。